フラワーガーデン【アリシア編】
最初は啄ばむような優しいキス

それから、想いを伝え合うような甘いキス

それからそれから、首筋に……あ、あれ?!


「ジョ、ジョージ……。ダメ!」

「やばい」


ジョージは私の胸に顔を埋めると、「止んない」と両親指の腹で胸の頂きを愛撫し始めた。


「だっ、だけど、ここ、先生と私が借りてる部屋だし……」


声が途切れがちになりながら、必死でジョージの手を掴んで拒む。

途端に、ジョージはむっとしながら手を止め、私の腰に手を回し強く抱きしめた。


「……あいつと……フジエダとなんかあった?」

「なんかって……」


ジョージの言葉にドキっとして、返事に詰まってしまう。


「……あったんだな?」


確かに、キスはされちゃったけど……


確かに胸を見られて触られちゃったけど……


確かに……


「キスはした?」


不機嫌そうなジョージの手が、背けようとする私の顎を掴んで正面に向かせる。


そんな質問、答えられない。


「……したんだな?」


ジョージはむすっと顔をしかめると、私のおでこをペンっと打つ。



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