フラワーガーデン【アリシア編】
ジョージは私をその腕に抱き締めると、まるでエドを挑発するかのように彼の目の前で体がとろけそうな位熱いキスをする。


ジョージがキスを止めた瞬間、力が抜けた私は床に崩れ落ちてしまう。


「きさま……っ!」


エドはジョージの胸倉を掴み、拳を振り上げた。

なのに、ジョージはエドをまっすぐ見据えたまま、避けようとすらしなくて……。


「ジョージ!!」


怖さに私は目を逸らした。



でも……



「それくらいにしてはいかがですか?」


訊き慣れた声にそろ~っと目を開けると、先生がエドの拳を手で受け止めていた。



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