先生だって遊びたい
保健室の先生になっちゃいました
清々しい朝の廊下を制服の乱れもなく綺麗な黒髪をした清楚な女生徒の挨拶が飛び交う。
ここは富裕層の子ども達が多いと言われる進学校櫻瞳華学園(おうどうかがくえん)高等科の女子寮である。

「おはようございます」

「ふぁーぉはょぅ…」

大あくびをしている私は櫻瞳華学園高等科の養護教諭 桜 美鈴(さくらみすず)29歳 

「こら美鈴シャキッとしなさいよ!生徒に示しがつかないでしょ!!」

そして小うるさい彼女は櫻瞳華学園創立者の孫で美鈴の同僚、黒木真奈美(くろきまなみ)29歳
二人は同級生でありここの卒業生なのであります。

「もぅ朝から煩いなあんたが朝までひっぱったんでしょ!?」

「何言ってるの?私が引っ張らなくても朝まで帰ってこないでしょ?」

 (はい、その通り帰って来ませんよーしかしあのオネェ面白かったわ ウフフ)

昨夜は真奈美が美鈴の就職祝いをしてくれると言ってニューハーフのお店に飲みに行き帰って来たのは今し方なのである。

「てかさぁなんで教師にまで門限あるのよ?それも生徒と同じ21時って小学生かっていうの?!」
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