先生だって遊びたい

目の前で豆を挽き一杯一杯コーヒーを淹れてくれるので香りを楽しめて贅沢な時間を過ごせる。

美鈴はコーヒーを飲む前にすでにこのカフェを気に入ってしまった。

「このアインシュペナー美味しい」と微笑むと彼女は「有難うございます」と微笑んでくれる。

「美鈴、ここにクリームが付いてるぞ」と北島先生は自分の口元を指差す。

「えっ？」と私が慌ててペパーナフキンで拭こうとした時、北島先生が指で私の口もとに付いたクリームをなぞり取りぺろりとそれを自分で舐めたのである。

（ウソ！なんで……心臓が跳ねてる。皇輝に聞かれそう…）

そして皇輝は「美味い」と微笑むのであります。

顔が熱くなり赤くなっているであろうと俯いていると北島先生はクスクスと笑うのであります。

「美鈴って結構うぶなんだ？」

「煩い！あんたが変な事するからでしょ!?」

その後篠原美沙希を迎えに行き他の生徒には見つからず部屋に連れ帰ることが出来たのでありました。