先生だって遊びたい
告白…
「美鈴、こっち」

 (お兄さんどちらへ?)

「皇輝?」

皇輝のお姉さんの部屋を出るとエレベーターホールには行かず隣の部屋の扉を開けているのであります。

「ここ俺の部屋、入って」

部屋に入ると家具などすべて揃っていたが全く生活感がない。
それもそのはず北島皇輝は学園の寮で生活しているのだからこの部屋が生活感がないのは当然の事なのである。

「皇輝の部屋って皇輝の部屋って事だよね?」

 (私何言ってるんだ?)

「そう、俺の部屋、親父が用意してくれた部屋、でもほとんど使ってないけど、たまに姉貴が風通ししてくれてる」

「いい部屋なのに使わないの勿体無いね?」

「あぁこれからはもう少し使おうと思ってる」

「へぇじゃ彼女との結婚も遠くないね?」

「その彼女に美鈴なってよ?」

 (何方のみすずさんに言ってるの?)

彼はまっすぐ私を見ている。

「皇輝、私に言ってるの?どうしたの変なもの食べた?お昼は一緒のもの食べたよね?」

「俺、正気だし本気」と彼は真っ直ぐ私を見て言う。

「あのさーあんた彼女いるんでしょ?彼女に悪いと思わないの?ひどい男だねー?」と私は呆れる。
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