先生だって遊びたい
再会
サッカー部の試合は３対２で櫻瞳華学園の勝利だったのであります。

　（けが人も出なくて私の出番は無くてよかった試合も興奮したし、また付いてきたいなぁ）

「北島先生、約束通り試合勝ったんだから飯奢ってよね！」

生徒のひとりから声が掛かる。

「仕方ない約束だもんな？よし！運転手さんこの先のファミレスで降ろして下さい」

あと１キロで寮に到着という所にあるファミレスに降ろして貰うと言うのだ…

　（マジ？４０人もの食べ盛りにファミレスってやばいでしょ？いくらかかると思ってるの？）

「ちょっと大丈夫なの？それに今日は土曜日だし混んでて入れないよ？」

「大丈夫だよ！」

ファミレスに入ると皇輝は予約を入れていたようで直ぐに席に案内された。

「なんだ予約してたの？」

「あぁ約束だったからな、こいつらなら絶対勝てると信じてたしな！」

　（信じてた…か…しかし40人からの食べ盛りいくらになるの…ｺﾜ）

その時…

「みんな日替わりランチで良いよな？」

「あぁ北島先生の給料じゃそんなに高いもの食べれないからな？」

「勿論、日替わりでライスは大盛りね！」

キャプテンの牛島くんが声を掛けると皆からも賛同の声が出る。

「お前ら変な所で気を使うなよなぁ…」と皇輝は苦笑する。

「みんないい子達だね？」

「あぁ」

二人で顔を見合わせ微笑む。
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