先生だって遊びたい

交換条件？

「あー疲れたー」

　　（何が3食昼寝付きだ？昼寝なんか出来ないじゃないか？）

「美鈴、お疲れ様」

一年生の健康診断が終わり真奈美が美鈴を労いチョコを持って来てコーヒーを淹れてくれる。

　（おっゴディバのチョコじゃん❣）

「これが3日間続くのか…」

「あっそーそー職員の健康診断も宜しく、だから4日間ね」

真奈美は如何にも当然のように言うのであります。

「なっにー?!なんで職員の健康診断まで私がするのよ？医者に頼んだらいいでしょ!?」

「あんた医者じゃない、血液検査とレントゲン車の手配は済んでるから宜しく」

「真奈美、人使い荒い！なにが3食昼寝付きだ？詐欺師か!?」

美鈴が真奈美を睨んでみたところで真奈美は高校の時から美鈴の扱いは慣れているようであります。

「まぁまぁゴディバのチョコまた買ってくるからさ」とニッコリ微笑むのであります。

そしてゴディバのチョコが大好きな美鈴は簡単に手懐けられてしまうのであります。

　　（私ってなんて安い女だろ？）

「ねぇ今日うちのお父様の誕生日なの先生達もみんな集まってお祝いするんだけど美鈴も来るでしょ？」

　（学園長の誕生日？いくつの年までお誕生日会するの…）

「それって光浦も行くってやつ？」

　（さっきパーティがどうとか言ってたけど？）

「うん、光浦先生も毎年みえてるよ」

「パス❢」

「そんな事言わないで来てよ、お父様も喜ぶし美味しいワイン沢山あるよ」

真奈美の父親（学園長）はワインの収集家で良いワインを持っていると以前真奈美から聞いた事がある美鈴はとても惹かれるものが有るようだ。

　（ワインには惹かれる…いや無理無理絶対に無理！）

「無理！どんな美味しいワインでも光浦が居たら悪酔いする。そこらの立ち飲み屋でカップ酒飲んでる方がマシ！」

「もう本当に美鈴は高校の時から光浦先生と合わないんだから」

「分かってるなら誘わないで、まぁ今度改めて学園長にはお祝いとお礼に伺うからさ」

　（光浦もパーティで居ないという事は… ﾆｯ）

「ねぇパーティって遅くまでするの？」

「そうね、お父様がご機嫌だと10時過ぎるかしら？」

　（よし！近場ならオッケーじゃん ﾔｯﾎｰ）