先生だって遊びたい
寮を出て20分ほど歩くと商店街がありそこの中に赤提灯が下がっているのであります。

 (うわー赤提灯が私を呼んでる ウフフ)

ガラガラ…
引き戸を開けると威勢の良いおじさんの声が飛んでくるのであります。

「ぃらっしゃい!おねちゃん1人かい?」

「はい…あれ何で居るの?」

なんとカウンター席に北島先生が居たのであります。

「よっ!ここ座る?」

美鈴は北島先生の隣に座るとお店の中をぐるっと見渡し壁に貼られているおすすめメニューを見て注文するのであります。

「おじさん生ビールと枝豆、おでん…卵と大根、ちくわぶ」

「俺もビールおかわり」と北島先生もお代わりを注目する。

「で、なんでここに居るの?」

「なんでって飲みたかったから」

「そうじゃなくて学園長の誕生日会行かなかったの?」

「そんなの仕事じゃないし」と彼は言う。

 (あらここにも私みたいのが居たわ)

「そりゃそうだ」

運ばれて来たビールて「お疲れ」カチンとジョッキを合わせる。

「そっちはなんで行かなかったの?」

「北島先生といっしょ!」

「なぁ先生って言うの辞めないか?酒が不味くなる。俺年下だし皇輝で良いよ、そっちの事も美鈴で良い?」

 (おいおいいきなり呼び捨てかい?ってか年下はどこにいった?まぁ良いけどさー)
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