直線の距離ー偶然の再会ー
「行ってきまーす!」


外に出ると、ゆっくりと流れる朝の空気が気持ちいい。


いつの間にか少し前に歩いている見覚えのある男女。



「ふっかぁ!なぁちゃ〜ん!」



俺の声に振り向く2人。



タイミングが一緒すぎてちょっと面白い。




立ち止まってくれたから軽く走って駆け寄る。



「ひろくんおはよ!」



朝から眩しい笑顔のなぁちゃん。



「珍しく早ぇな。なんかいいことでもあった?」



そうやってすぐ俺の変化に気づいてくれるふっか。



「へへ、うん。あったよ。」



ふっかとなぁちゃんは顔を見合わせて優しく微笑んだ。

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