Ri.Night Ⅳ
-客観的視点 獅鷹side-
「お前等止めろって!!」
「あー、陽ー!陽も胴上げして貰うー?」
「りっちゃん!危ないから!!」
「だーいじょうぶ!ハーイ、いってみよー!」
「ヤル気満々じゃねーかっ!」
「り、凛音ちゃん!!」
「……アイツ、鳳皇でもあんな感じなのか?」
凛音のハチャメチャぶりを見て、呆れた顔でそう突っ込む嵐。
「あー、凛音だからな。まぁ、アイツらしいっちゃあアイツらしいけど」
そんな嵐に同じく苦笑混じりにそう言った遊大は貴音の肩にポンッと手を乗せた。
「貴兄、そんな拗ねんなって」
そう言って、肩を数回叩いてみるけど、貴音はブスッと不貞腐れたまま何の反応も示さない。
「遊大、今貴に何を言っても無駄だよ」
「そうそう。まぁ、それは貴だけに言えた事じゃないけどね」
時人が隣にいる優音にチラリと目を向ける。
優音も貴音と同様、凛音達を睨み付けるように見ていた。
その様子に顔を見合わせて苦笑する時人と慧。
本当に似た者兄弟だ。
思わず心の中でそう呟いた二人。
「良いのか?これで」
ふと聞こえてきたのは抑揚のない声。
獅鷹幹部はその声の方へと目を向けると、その言葉に対して小さく微笑んだ。