Ri.Night Ⅳ

……ってあれ?無反応?


笑いかけたものの、あたしを見下ろしている十夜サンは何故か無反応で。

っていうか今度は本当に無表情だ。



「………」

「………」


流れる沈黙。


何だろう。物凄く気まずい。


……って、ちょっと待って。


沈黙になった理由を考えていると、ふとさっき自分が言った台詞を思い出した。


……あたし、十夜に“あたし達は離れないんでしょ?”って言ったよね?

うん、絶対言った。

それってある意味プロポーズみたいじゃ……。


まさか、だから十夜無言なの!?


「と、十夜!早く行こう!みんな待ってるから!」


自分の発した発言にカァと頬が熱くなって、十夜から逃げるように靴を脱ぎ捨てる。


と、その時、さっきと同じ様に後ろから腕を引かれて、身体が後ろへと倒れていった。


え、また!?


そう思ったけど、その先はさっきと全く違っていて。


「……っ、」


気付いた時にはもう、十夜の唇がそっと唇に触れていた。

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