Ri.Night Ⅳ
「今日は赤かー。前は紫だったよな。凛音、俺この前言ってた黒のレースが見てぇー」
「ちょ、遊大何言ってんの!?」
凛音の手に戻ったパンツを不満げに見つめる遊大を見て、再び慌て始める凛音。
余りの慌てように優音が「馬鹿だ……」と溜め息を吐き出す。
優音が溜め息をつくのも無理はない。
スルーすればいいものを過剰に反応するから余計に怪しく思うんだ。
「り、凛音、まさかそいつといかがわしい事を……?ぎゃー!なんて破廉恥な!」
案の定、慌てる凛音を見て反応を示したのはプリティー陽くん。
お子様な陽くんにはパンツだけでも刺激が強かったらしい。
「お猿、お前可愛いなぁー」
「お、お猿って言うな富士山ー!!」
「ちょっと嵐ちゃんばっかりずるい!あたしもぎゅってするー!」
「り、りの、苦しい……!」
またもや筋肉に抱き締められる陽。
そして、それに便乗する凛音。
馬鹿力二人に抱き締められ、おチビな陽は瀕死状態。
「オイ凛音!俺を無視すんな!」
「遊大うるさい!それ以上喋んないで!」
構いに来る遊大を凛音がシッシッと手で邪険に追い払う。
そんな遊大に、
「ゆ、遊大、面白いから許す……!」
「……は?」
意外な人物が加勢に現れた。