Ri.Night Ⅳ
もう一つの条件は送り迎えをつける事。
これは願ってもない事だった。
行きは壱さんが送ってくれて、帰りは貴兄達が迎えに来てくれる。
と言うより、鳳皇へ行く途中に拾ってくれる、と言った方が正しいだろう。
今日は獅鷹幹部が初めて鳳皇に来る日。
獅鷹が鳳皇幹部を紹介したように、今度は獅鷹幹部を鳳皇メンバーに紹介するらしい。
そしてその後、鳳皇と獅鷹で走りに行く。
獅鷹メンバーは後で合流するらしく、予定ではN県から隣県のS県にかけて走ると言っていた。
十夜曰く、「同盟を組んだ事を明かす事、そして、お前の存在を表に出す」と言う事が今回の走りの目的らしい。
そう言えば、前の暴走であたしを表に出すのは先代の誕生日だと言っていたのを思い出して、それを十夜に聞いてみた。
すると、
『周りにもう知られてるし、獅鷹の事もあるから今が一番良いタイミングなんだよ。…それに、俺がもう待てねぇ』
という返事が返ってきた。
何が待てないのか分からずきょとんとしていると、『察しろよ、バーカ』と言われておでこにキスが落ちてきた。
それでも分からなかったあたしは後で壱さんに聞いてみると、
『十夜は早くみんなに凛音ちゃんは自分の彼女だって言いたいんだよ』
という何とも照れる返事が返ってきた。
『俺達も早く凛音ちゃんが鳳凰妃になった事言いふらしたいな』
『い、壱さん……!』
最後の最後にキラキラスマイルをお見舞いされ、ノックダウンしたのは言うまでもない。