Ri.Night Ⅳ
「不本意だけどな。凛音の為なら言いたくない事も言う」
そう言って、目隠ししていた手を退けた優音。
「そんなに嫌わなくてもいいのに」
振り返れば案の定ムスッとした優音がいて、思わずクスクスと笑みが零れた。
あたしの為と言えど、十夜の味方をするのが余程嫌らしい。
「もしあたしが十夜に振られたらどうする?」
実際そうなったら嫌だけど、優音がなんて言うのか気になって聞いてみた。
「振られたら?んー、まずは恥ずかしい事させて、その後ボコボコにする。で、縄で縛ってアイツのファンの前に放り出す」
「……え゙。それある意味可哀想……」
「だろ?餌食になりやがれ」
実際やる訳ではないのに、フフンと愉しそうに口角を上げている優音は正直コワイ。
もし振られる事になったら本当に実行しそうだ。
……十夜に忠告しておこう。
っていうか、恥ずかしい事っていうのが超気になる。
「優音、恥ずかしい事って何するの?」
「真っ裸で屋上から吊るす」
「まっ!?」
「……喜んでんじゃねぇよ」
「よ、よろ*■@◇&☆%……」
「動揺しすぎだろ」
だって優音が過激な事言うから!
ちょっと想像(妄想)しちゃったじゃん!