女装男子の憂鬱
とある平日の放課後。
誰もいなくなった教室で
俺とハギ、井藤、浩二の四人は談笑していた。
井藤「ハセは来週試合かぁ。次は勝つといいな」
浩二「けどよぉ 試合っつっても練習試合だろ?しかも前回負けた相手と」
ハギ「でもハセ、めちゃくちゃ燃えてたよ。次は絶対勝つって」
ハセは来週 決勝で惜しくも破れた相手との練習試合が待ち構えている。
最近はずっと練習の毎日だ。
俺達四人は試合があれば必ず応援に行く。
仲がいいだろ?
でも俺は、爽やかな汗を流し、軽やかなステップでサッカーボールを追いかけるハセを見たいのが本望だ。
二年でサッカー部主将で、いかにもスポーツ系。
男子という外見で 部員を従える頼もしい真面目な性格のハセは 当然女子に人気だ。
今も 窓からグラウンドを覗けば、ネット越しに女の山…山…山…………
圭太「………吐き気がする。」
井藤「………圭太? 何してんだ 険しい顔で外なんか見たりして」
圭太「あっ いや、別に何でもない…」
女はずるい。
かっこいい奴を見ていたって
同性とくっついてお喋りしたって
プリクラなんかで「ラブラブ♡」なんて書いちゃっても 可愛いの一言で片付ける。
男と男がやれば 変な目で見られ
バカにされ
この先永遠に男女差別は解決しないだろう。
俺だって ネット越しにハセの汗を見たかったよ。
誰もいなくなった教室で
俺とハギ、井藤、浩二の四人は談笑していた。
井藤「ハセは来週試合かぁ。次は勝つといいな」
浩二「けどよぉ 試合っつっても練習試合だろ?しかも前回負けた相手と」
ハギ「でもハセ、めちゃくちゃ燃えてたよ。次は絶対勝つって」
ハセは来週 決勝で惜しくも破れた相手との練習試合が待ち構えている。
最近はずっと練習の毎日だ。
俺達四人は試合があれば必ず応援に行く。
仲がいいだろ?
でも俺は、爽やかな汗を流し、軽やかなステップでサッカーボールを追いかけるハセを見たいのが本望だ。
二年でサッカー部主将で、いかにもスポーツ系。
男子という外見で 部員を従える頼もしい真面目な性格のハセは 当然女子に人気だ。
今も 窓からグラウンドを覗けば、ネット越しに女の山…山…山…………
圭太「………吐き気がする。」
井藤「………圭太? 何してんだ 険しい顔で外なんか見たりして」
圭太「あっ いや、別に何でもない…」
女はずるい。
かっこいい奴を見ていたって
同性とくっついてお喋りしたって
プリクラなんかで「ラブラブ♡」なんて書いちゃっても 可愛いの一言で片付ける。
男と男がやれば 変な目で見られ
バカにされ
この先永遠に男女差別は解決しないだろう。
俺だって ネット越しにハセの汗を見たかったよ。