女装男子の憂鬱
他の三人が試合の日時を決めている中、俺は一人で悶々と考えていると





ハギ「…………圭太?どうしたの?」




美しく整った眉を少しだけ下げて 下からひょこっと顔を出して心配そうに聞いてきた。




圭太「んや、ちょっと考え事…」











ハギ「……ハセの頑張ってるとこ、もっと近くで見たいね。…でも 女の子達が邪魔で見れないか」









……ほんとにハギは 俺の良き理解者だ。
俺の思っていることが分かっている。




悩み事があって俺が何も言わずに八つ当たりしても、

「目を見れば分かる」


と言って 俺は返す言葉もなくハギに全てを話してきた。






俺の同性愛の事に関しても全て受け入れてくれたし
きっと ほかの三人に言っても受け入れてはくれるだろう。







































それでも やっぱり怖いんだ。





ハギ以外に 打ち明ける事が。






出来ることなら 女に生まれて





ハギと恋愛がしたかったなぁ……




なんて思ったりして……。

ハギ「ねぇ圭太、いいの?」






















なんて思ったのが悪かったのか?
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