時にはケダモノくんなのです
「うん!
ありがとう」
軽くフッと笑えば五十鈴君はまた様子がおかしくて…
「…っ…ドライヤー用意しといたからかけなよ。
俺もシャワー入ってくるから」
そう言えば五十鈴君はササッと準備していた替えの服を持って部屋から出ていってしまった。
やっぱり五十鈴君も寒かったよね…
私に先にシャワー譲ってくれたから…
少ししょんぼりしながら五十鈴君が準備してくれたドライヤーをかけることにした。
それにしても…
やっぱり五十鈴君は他の男子と比べて小さくても男の子なんだなと実感する。
借りた五十鈴君の服、少し私にはブカブカでズボンは緩かったから上のパーカーが長いおかけでワンピースみたいだ。
こんな彼女みたいなことしてるなんて口元が緩んでしまう。
なんで口元が緩むんだろう…?
疑問に思いながらもタオルで拭いた髪の毛にドライヤーを当て始めた。