君がいる毎日
pm 2:00
育児休業中の加奈さんにお店であったことを話している間中、唯月はずっと龍之介くんを抱っこしてリビング中をうろうろしている。
立ち止まるといけないらしい。
龍之介くんはとても機嫌がよさそうに見えた。
「本当にゆづくんいいわ。龍之介のベビーシッターで来てくれないかな。旦那よりあやすの上手だもの」
加奈さんはそう言いながら、携帯電話のカメラで唯月と龍之介くんを撮影する。
赤ちゃんを抱っこしている唯月はまるで若いお父さんみたいで、なんだか微笑ましい。
「毎日、画像送ってくれって旦那が言うのよね」
送信完了、とつぶやき携帯電話をテーブルに置くと、加奈さんは私の顔を目を細めて見た。
「楓佳ちゃん、しあわせそうね」
「え?そうですか?」
加奈さんのほうこそ、と内心思いながら答えると、加奈さんは私たちから少し離れた場所に立っている唯月をチラッと見てから声をひそめる。
「で、楓佳ちゃんたちはいつ頃するの?」
「誰と?なにをですか?」
「誰とって。ゆづくんとに決まってるじゃないの。ほかに誰がいるのよ」
急におばさんみたいに口に手をあてるしぐさをする加奈さん見て、あれのことか、と気づく。
加奈さんたら、恥ずかしいこと聞くなぁ。
「もうしましたよ。昨夜もしましたし」
「えっ?」
「え?」
しばらく顔を見合わせていると、加奈さんがいやあねぇ、と笑い出した。
「楓佳ちゃんに聞くんじゃなかった。こういうのはゆづくんに聞くべきよね」
お腹を押さえて笑い転げながら加奈さんは小さな声で言った。
昨夜ってなんかリアルだわ……と。
立ち止まるといけないらしい。
龍之介くんはとても機嫌がよさそうに見えた。
「本当にゆづくんいいわ。龍之介のベビーシッターで来てくれないかな。旦那よりあやすの上手だもの」
加奈さんはそう言いながら、携帯電話のカメラで唯月と龍之介くんを撮影する。
赤ちゃんを抱っこしている唯月はまるで若いお父さんみたいで、なんだか微笑ましい。
「毎日、画像送ってくれって旦那が言うのよね」
送信完了、とつぶやき携帯電話をテーブルに置くと、加奈さんは私の顔を目を細めて見た。
「楓佳ちゃん、しあわせそうね」
「え?そうですか?」
加奈さんのほうこそ、と内心思いながら答えると、加奈さんは私たちから少し離れた場所に立っている唯月をチラッと見てから声をひそめる。
「で、楓佳ちゃんたちはいつ頃するの?」
「誰と?なにをですか?」
「誰とって。ゆづくんとに決まってるじゃないの。ほかに誰がいるのよ」
急におばさんみたいに口に手をあてるしぐさをする加奈さん見て、あれのことか、と気づく。
加奈さんたら、恥ずかしいこと聞くなぁ。
「もうしましたよ。昨夜もしましたし」
「えっ?」
「え?」
しばらく顔を見合わせていると、加奈さんがいやあねぇ、と笑い出した。
「楓佳ちゃんに聞くんじゃなかった。こういうのはゆづくんに聞くべきよね」
お腹を押さえて笑い転げながら加奈さんは小さな声で言った。
昨夜ってなんかリアルだわ……と。