猫柳の咲く季節に


まるで、


「エスパーみたい」


そう口に出していたけど、柏木くんは首を傾げて「どういう意味?」って笑う。


「…なんでもない」


だけど、少し抜けているところがあるから、かわいいって思えて、より強く胸が高まるんだよ。


「じゃあ、俺も貼っていい?」


「…え?」


考えごとをしてて話を聞いていなかった。


「シール、貼りたい」


「うん…!ありがとう」


柏木くんは1枚のシールを手からとって、紙にペタッと貼り付けた。


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