猫柳の咲く季節に
着いた先は図書館の中。
2階の小さな休憩スペースだった。
柏木くんがそこの長イスに腰かけた。
私も隣に座る。
何を言われるのかな…
やっぱり、『友だちにはなれない』って言ったくらいだから悪口とかかな…
やだな…
怖いよ、不安だよ………
想像しただけで、涙が出そうなくらいつらい。
私は震えた体と、強張らせた顔を隠すため、下を向いた。
だけど、こんなので隠せるわけなくて、すぐに気づかれてしまう。