猫柳の咲く季節に


楽しかった。


いつもより、何倍も…


それから、拓海に言われたんだ。


「やっぱり、あのネコは伊月に飼ってほしい。俺より、大切にしてくれそうだし、伊月なら信頼できるから」


その言葉が嬉しくて、公園からダンボール箱をもってきて、家に帰ってさっそく母さんに話した。


昨日の原因がこのネコだということを。


母さんはしっかり聞いてくれたっけ。


決して怒ることなく、一語一句漏らさず頷いてた。


だから期待してたんだ、その答えを。

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