猫柳の咲く季節に


だけど、数ヶ月たったある日。


ミケが異変を起こしたんだ。


エサを与えてもすぐに吐き出してしまう。


顔は青ざめ、身体中がガクガクと震えている。


「ミケ……!?」


俺はいやな予感がした。


まさか、誰かにやられたのかも…


「っどうしよう…!」


母さんに相談しよう。


きっと、母さんなら…


『そのネコがすでに被害を受けているとしたら、伊月にも危険がおよぶ。伊月には死んでほしくないの…分かるでしょ?』


そうだ…


母さんはネコを飼うことに反対してたんだ。


なら、だめだよな…

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