猫柳の咲く季節に
じゃあ、動物病院?
でも、近くにあったかな…
もう、どうしたら…
俺はとりあえず、草をたくさん用意して、ねどこを暖かくした。
ダンボール箱だけじゃ寒いもんな…
くそっ…
もっと早く気付いてあげたら…
「ミケ…」
こんな俺が飼い主でごめんな…
俺がもっとミケのこと、分かってたらこんなことにならなかったのに……
「…くぅーん」
ミケは最期にとびきりの笑顔をくれて、俺が泣きじゃくるなか、静かに目を閉じた。