猫柳の咲く季節に


俺は犯人じゃない。


そう言ったところで信じてもらえるかな?


いいや、今じゃ無理だ。


完全に軽蔑されるだけ…



俺だって泣きたいよ、拓海…


そしてそのまま俺は座りこんだ。




それからというもの、俺はいじめにあっていた。


無視や仲間はずれは当たり前。


休み時間のドッジボールで当てられ続けたこともあった。


今日は掃除を頼まれた。


帰りは後をつけられたし、俺に聞こえるようにわざとらしく陰口を言われた。

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