猫柳の咲く季節に


そして、昼休み。


屋上の周りには、誰もいなかった。


もちろん、拓海も。


まだ、来てないのかな。


そんなことを考えていると、扉がギィーと開く音が聞こえた。


その奥にいたのは、幼なじみで私の好きな人。


やっと来た…!


それが嬉しくて、大きく手を振って、拓海を呼ぶ。


それに気付いて、小走りで向かってくる。

< 251 / 514 >

この作品をシェア

pagetop