猫柳の咲く季節に


教室に戻った私を待っていたのは、2人の友だち。


「おかえり、希美」


「頑張ったね」


背中をぽんぽんと叩いて、優しく慰めてくれる。


その優しさが胸に響いて、また涙が出そうになる。


「…ありがとう」


だけど、


「永瀬さんとこ行こ?」


やっぱり、この2人は永瀬さんを良く思っていないみたいで、フられた原因を永瀬さんのせいだと思っているらしい。

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