猫柳の咲く季節に


「ごめん…永瀬。告白は、また今度にしてもいい?」


「うん、頑張って」


頷くだけじゃなく、一言追加して、応援してくれた。


人見知りで、話すの苦手なくせに…


俺より何倍も強い。


だから、気になったのかもしれないな。


「行ってくる!頑張るからっ…!」


あんなに一生懸命教科書を詰めたかばんも教室に置いてった。


今は、それよりも大切なものがある。


幼なじみ以上の、特別な…


そう、特別な………

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