猫柳の咲く季節に
学校に近くなってきたころ。
前を歩く入谷くんを見かけた。
声をかけようかどうか、迷っていたら、信号が赤になって、向こう側にいた入谷くんどんどん前に進んでいってしまう。
なんかちょっと、残念。
でも、私は気づいちゃったんだ。
入谷くんの背中が、いつもより沈んでいたことに。
うまくいってないのかな…
私も、より一層不安になってしまった。
2人は、両思いのはずなのに、何があったんだろう。
疑問は、どんどん深まるばかり。
私に、なにか出来ること、あるかな…