猫柳の咲く季節に


あの事件のとき、私を守ってくれたことから、ずっと好きだったのに、長い恋がこんな終わりを迎えるなんて、小学生の私に伝えたら、絶対悲しむ。


本当は、今の私だって、こんなのやだ。


だけど…


だけど、私に出来ることはもう何もない。


そう、思っていたんだ。


久しぶりにあの少年と会うまでは…

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