猫柳の咲く季節に
あれ…?もう空っぽか。
袋を逆さまにしてみても、でてくるのは細かな粉ばかり。
どうしよう…買ってきたほうがいいかな。
そう悩んでいると、座り込んだ私の足元に大きな影が入る。
ゆっくり振り返ると、
「永瀬さん!どうしたの?」
「柏木くん…!」
目線を下の方にさげていくと、右手にはビニール袋があった。
「あぁ、これ?これはネコのエサ!さっきそこのスーパーで買ってきた」
そうだったんだ、だからいなかったんだ…