猫柳の咲く季節に


「じゃあ、私の話…聞いてくれる?」


「……えっ?いや、でも、無理に話さなくても…」


「ううん…やっぱり、柏木くんに頼ってみたい」


「……………っ」


柏木くんは、メガネの奥の涙ぐんだきれいな目を大きくさせて、驚いた。


「うん…分かった。聞く」


そうして、2人でベンチに座った。


シオも小屋から出して、柏木くんとの間に置いた。

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