猫柳の咲く季節に


「佐川さん。あのときは、本当にごめんなさい。佐川さんの気持ちを、ちゃんと考えてあげることの出来なかった、私のせいです」


「そうだよ、あんたのせい!だから、責任とってって、言ってん「でも!」


「でも、それを理由に、千鶴さんを縛り続けるのは、間違っていると思います!…もう、解放してあげてください」


「………っ!」


上手く言えたか、分からない。


でも、千鶴さんが微笑んでくれた。


それだけで、胸がほっとする。

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