猫柳の咲く季節に
「好き、って…どういうこと?」
「多分…付き合いたいの好き」
その質問に答えるのが、なんだかものすごく恥ずかしい。
だけど、本当のことだから、言葉にしないといけない。
「本当に、好き……なの?」
首を縦に振ってうなずく。
すると、希美は顔を赤く染める。
「な、にそれ…今さら、気付いたの…?」
「ごめん」
長い間、待たせてしまった。
もしかしたら、希美の気持ちが変わっているかもしれない。
だけど、それでもいい。
もう、俺のことを好きじゃなくても…
ただ、気持ちを伝えたいだけ。
なのに…