猫柳の咲く季節に



そして希美ちゃんは他の人のところに行ってしまった。


残された私は、よくわからないみじめな気持ちに押しつぶされそうになって、気づいたら教室を飛び出していた。


行く場所なんてない。


だけど、あの教室には居たくなかった。


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