猫柳の咲く季節に



そんなとき、タイミング良く来てくれた店員さん。


「お待たせしました!『サッカー部の汗』と『演劇部の涙』です」


コトン、とテーブルに2つの飲み物が置かれる。


「『帰宅部の放課後パフェ』は、もう少々お待ちください」


お辞儀して帰って行った店員さん。


首から金色の楽器をぶら下げていた。


吹奏楽部なのかな…?


この店では、ついそういうことを考えてしまう。


「なんか、普通にソーダなんだけど!サッカー部要素ゼロじゃん」


ソーダをまじまじと見つめながら笑い転げている。


そして、またスマホを取り出して、パシャリと1枚撮った。


高校生って感じだな…


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