猫柳の咲く季節に
「これ使って!お釣りはいらないから!」
そのお金をテーブルの上にバンと置く。
「え…!?あ、ちょっ……」
気付いたときには、入谷くんはもう駆け出していた。
どうしよう、このお金…
私は伝票を見る。
合計の欄に書いてあったのは、『¥700』
こんなにいらないよ……
とりあえず、入谷くんのお金を財布に入れて、自分のところから硬貨を3枚出した。
ちなみに、レジの店員さんは白衣を着ていた。
きっと、科学部だ。
そして、私は2-3を後にする。