猫柳の咲く季節に


行ったのは、2-3のカフェくらい…


あ…!


「じゃあ、カフェでもいい…?」


「カフェ?」


「そう…!そこ、すごく面白いコスプレしてるんだ」


「へぇ、なんか気になるかも」


こうして、ようやく私たちは文化祭を満喫し始めた。


向かってる間は、ずっと話をしていた。


カフェの説明をしたら、驚いて、面白いねって笑ってくれて、さっきは入れ違いになっちゃったね、って言ったら、ゲームみたいで楽しかったよ、って言ってくれた。


きっと、キミは気付いていないよね。


キミと話しているだけでこんなにも楽しいってこと。


キミの隣にいるだけでこんなにも安心するってこと。


でも、気付かないで……


まだ、この関係でいたいから…


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