強引社長の不器用な溺愛
「なあ、今夜は俺の部屋に泊まって行くんだろ?」
社長が眼力鋭く私を射抜いている。
うう、それは……。
「大ばあちゃんの期待に応えて、玄孫作りしないと」
本気度の高い……というか、今日こそ逃がす気はないぞという社長の言葉にたじろぐ。
「えっと、今夜は……」
「日曜は俺んちに行って疲れたからって断ったよな。平日にお泊りは仕事に障るって、ここ数日も断ってきたよな。おい、絹、今日は金曜だ。もう言い訳は効かねーぞ」
ふふふ、と企んだ笑顔になる社長。
怖い。
ヤツはやる気十分だ。
一応用意してある逃げ口上が通用するか不明!
ええ、実はそうなんです。
やっと気持ちは通じたけれど、私はここ6日、社長のお誘いを断り続けております。
だって、いまだ本人には言えてないけど、私は処女なんだってば。
今まであれだけこなれた大人の女感を出しといて、ここで『実はバージンです』ってナニソレでしょ?
大人の女はベッドの上でも大人でないといけない。
その覚悟がまだ決まってないのよ!
一応、事前予習で、ラブシーン多めの洋画とか見たけどさ!
なんかイマイチイメージつかめない!本番でテンパらず振舞える自信ゼロ!
私は色々考えつつ、ひとまず運ばれてきた湯気をたてるブイヤベースを味わうことにする。
間が欲しい、間が。
目の前で、ブイヤベースに手をつけず、じとーっと私を見つめている社長がいるんですけどね。
ここはひとつ、上手に切り抜けにゃならんですよ。
ニコッと笑って見せる。
社長が眼力鋭く私を射抜いている。
うう、それは……。
「大ばあちゃんの期待に応えて、玄孫作りしないと」
本気度の高い……というか、今日こそ逃がす気はないぞという社長の言葉にたじろぐ。
「えっと、今夜は……」
「日曜は俺んちに行って疲れたからって断ったよな。平日にお泊りは仕事に障るって、ここ数日も断ってきたよな。おい、絹、今日は金曜だ。もう言い訳は効かねーぞ」
ふふふ、と企んだ笑顔になる社長。
怖い。
ヤツはやる気十分だ。
一応用意してある逃げ口上が通用するか不明!
ええ、実はそうなんです。
やっと気持ちは通じたけれど、私はここ6日、社長のお誘いを断り続けております。
だって、いまだ本人には言えてないけど、私は処女なんだってば。
今まであれだけこなれた大人の女感を出しといて、ここで『実はバージンです』ってナニソレでしょ?
大人の女はベッドの上でも大人でないといけない。
その覚悟がまだ決まってないのよ!
一応、事前予習で、ラブシーン多めの洋画とか見たけどさ!
なんかイマイチイメージつかめない!本番でテンパらず振舞える自信ゼロ!
私は色々考えつつ、ひとまず運ばれてきた湯気をたてるブイヤベースを味わうことにする。
間が欲しい、間が。
目の前で、ブイヤベースに手をつけず、じとーっと私を見つめている社長がいるんですけどね。
ここはひとつ、上手に切り抜けにゃならんですよ。
ニコッと笑って見せる。