強引社長の不器用な溺愛
こんな感覚、初めてだ。胸への刺激が全身を駆け巡り、私の身体をわななかせた。


「やっぱ直接したいな」


トレーナーをめくりあげられ、ブラジャーも上にずりあげられた。
初めて他人にさらした裸の胸に、恥ずかしさと困惑でおかしくなりそう。
そんなにまじまじと見ないで。


「ああ」


「なんですか!その感動詞は!」


恥ずかしすぎて、返しがやけくそな私。


「いや、大きさも形も、俺好みだなぁと」


「そんなこと言っても!んんっ!」


最後の方は言葉にならない。東弥さんが私の右胸の先端を唇で含んだからだ。歯をたてられ、私は悲鳴を上げた。少しの痛みと背筋に電流が走ったような衝撃。


「やっ……やだっ!」


「わりぃ、がっついちゃった」


下から見上げてくる東弥さんの表情は、とんでもなく色っぽくて、私は身震いするような感覚を初めて知った。


「も、……こんなの……」


「やめてほしい?」


やめてほしくは……ない。たぶん、この腰がうずく感じは、正常なもの。身体の芯が命令している。もっと、貪欲にねだってって。
できないけど、そんないやらしいこと。

東弥さんは舌も歯も使って、私の胸を愛撫し続ける。私は震える吐息を殺せずに、ふるふると首を振った。
嫌じゃない。だけど、この突き上げてくる感覚をどうしたらいいのかわからない。
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