強引社長の不器用な溺愛
そんな声で言わないで。私は切なく腰を震わせ、言葉だけは強気なものを選ぶ。


「無茶言わないでくださいっ!バカ!」


「俺の我慢がいつまで持つかってところもあるけど」


東弥さんは私を絨毯に押し倒し、深く深く口づけてきた。

駄目、キスなんかされたら、私の理性も飛んじゃう。
与えられる刺激に、真っ白になりかける頭を奮い立たせる。
私は東弥さんの髪をつかみ、乱暴に引き寄せながら、意志的にキスを味わった。

ああ、ここから先、私はずっとこの人のものになる。


「そんなに煽って、後悔するなよ」


東弥さんに低くささやかれ、喜びで眩暈がした。





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