強引社長の不器用な溺愛
「恋愛経験、豊富なんですよ。こう見えて」
私は頬をひくつかせていることを必死に隠し、矛先を変える。
「そういう八束社長こそ、あまり恋愛に縁があるようには見えませんけど」
「そうか?俺はこれでも人並みに……」
普通に答えてくる社長に食い気味に言う。
「6年お仕事させてもらってますが、女性とお出かけなんて聞いたことないですし。つまりは起業して以来、彼女はいないということですよね。それってモテないの部類じゃないですか?まあ、あまり女性に好かれる雰囲気ではないですけど。粗暴で、適当で」
社長が顔を意地悪く歪めた。
「ほぉ、言ってくれるな」
よし、挑発に引っかかったぞ。
このまま、話題をあっちにすり替えてやれ。
私は張り切って悪態を並べる。
「まず、身体の関係とか、そういったことが想像つかないです。社長って骨格が大きいですし、筋肉質だし、にじみ出る荒っぽい感じが、女子的には壊されそうに見えるんですよね。しかも自分勝手じゃないですか。ひとりで気持ちよくなってさっさと終わっちゃいそう」
「ほー、手荒く勝手な早漏野郎であると」
「案外、女性経験ナシとかですか?あ、素人童貞とか?いますよね、風俗で初体験済ませちゃう男子って。あー、そんな感じしてきた。見た目、何ザイルだよって感じでワイルドリーマン気取ってるくせに、実はお金払わないと女の子に相手してもらえないっていう……」
そこまで言ってようやく私は止まった。
やっべえ、言い過ぎた。
全力で言い過ぎた。
自分の図星をつかれ、焦った結果がこれですよ!
私は頬をひくつかせていることを必死に隠し、矛先を変える。
「そういう八束社長こそ、あまり恋愛に縁があるようには見えませんけど」
「そうか?俺はこれでも人並みに……」
普通に答えてくる社長に食い気味に言う。
「6年お仕事させてもらってますが、女性とお出かけなんて聞いたことないですし。つまりは起業して以来、彼女はいないということですよね。それってモテないの部類じゃないですか?まあ、あまり女性に好かれる雰囲気ではないですけど。粗暴で、適当で」
社長が顔を意地悪く歪めた。
「ほぉ、言ってくれるな」
よし、挑発に引っかかったぞ。
このまま、話題をあっちにすり替えてやれ。
私は張り切って悪態を並べる。
「まず、身体の関係とか、そういったことが想像つかないです。社長って骨格が大きいですし、筋肉質だし、にじみ出る荒っぽい感じが、女子的には壊されそうに見えるんですよね。しかも自分勝手じゃないですか。ひとりで気持ちよくなってさっさと終わっちゃいそう」
「ほー、手荒く勝手な早漏野郎であると」
「案外、女性経験ナシとかですか?あ、素人童貞とか?いますよね、風俗で初体験済ませちゃう男子って。あー、そんな感じしてきた。見た目、何ザイルだよって感じでワイルドリーマン気取ってるくせに、実はお金払わないと女の子に相手してもらえないっていう……」
そこまで言ってようやく私は止まった。
やっべえ、言い過ぎた。
全力で言い過ぎた。
自分の図星をつかれ、焦った結果がこれですよ!