強引社長の不器用な溺愛
「え?でもうまいよ?篠井、食べたそうにしてるし」
「してない!子どもじゃないんだから!」
タメ口でキレてしまったのは、図星だったからだ。
確かにふかふかで美味しそうって思った。
だけど、バレたくないんだって、そういうの。いじきたなく見えるじゃない!
私の苛々を完全無視で、社長がホットケーキを一口分ナイフでカットする。フォークに刺して、私の顔の前へ。
「ほら、あーん」
「いりませんって」
「いーから、あーん。落ちるだろ、早く」
急かされて、困って、ええいままよ!と私は口を開けた。
ぱくっとホットケーキを食べると、社長がにっと笑った。
「うまい?」
「美味しいです」
モグモグと咀嚼しながら、手で口を押さえ答える。
「それはよかった」
社長は無邪気に笑ってるけど、恋愛経験が中学生くらいな私は、今あることを考えています。
間接キスだ!!
……って、私、痛々しいくらいコドモ!!
でも、考えてしまう。
社長の使ったフォークなら、間接キスになるじゃない。
待て待て、この前ディープキスしてんじゃん。そんなに騒ぐ必要ないっしょ。
そして、忘れるんでしょ?そのことは思い出すなって自己暗示してるでしょ?
心を全力でざわめかせたまま、コーヒーをすする私。
はあ、朝から無駄に疲れる。
「してない!子どもじゃないんだから!」
タメ口でキレてしまったのは、図星だったからだ。
確かにふかふかで美味しそうって思った。
だけど、バレたくないんだって、そういうの。いじきたなく見えるじゃない!
私の苛々を完全無視で、社長がホットケーキを一口分ナイフでカットする。フォークに刺して、私の顔の前へ。
「ほら、あーん」
「いりませんって」
「いーから、あーん。落ちるだろ、早く」
急かされて、困って、ええいままよ!と私は口を開けた。
ぱくっとホットケーキを食べると、社長がにっと笑った。
「うまい?」
「美味しいです」
モグモグと咀嚼しながら、手で口を押さえ答える。
「それはよかった」
社長は無邪気に笑ってるけど、恋愛経験が中学生くらいな私は、今あることを考えています。
間接キスだ!!
……って、私、痛々しいくらいコドモ!!
でも、考えてしまう。
社長の使ったフォークなら、間接キスになるじゃない。
待て待て、この前ディープキスしてんじゃん。そんなに騒ぐ必要ないっしょ。
そして、忘れるんでしょ?そのことは思い出すなって自己暗示してるでしょ?
心を全力でざわめかせたまま、コーヒーをすする私。
はあ、朝から無駄に疲れる。