強引社長の不器用な溺愛
仕事上、関わらないわけにはいかないから、会話もするし、業務は通常通りだ。
しかし、腹が見えない上っ面だけの笑顔を見せて、俺と距離を取っている。
おかげで、いつも成されていた軽口の喧嘩なんかもなくなり、空気がすこぶるよそよそしい。
さらに、徹底的に俺と二人になるのを避けているため、終業後はさっさと帰り、朝も俺とかち合おうものなら、オフィスを出て行ってしまう。
なんなんだよ、篠井絹。
月曜のキスが悪かったのはわかってる。
だけど、誘ってきたのはおまえだろ?
そう。あれほど誓ったのに、俺は再び篠井とキスしてしまったのだ。
月曜の夜、二人きりのオフィス。
コケた篠井を助けたらキスされた。
『キスくらいで驚かないでください』
余裕たっぷりに言われて、どこかで高揚した。
キスしてもいい。そう許可されたことがたまらなく嬉しかった。
二度目のキスも文句なしに気持ちよかった。
口腔のイイところを舌で刺激すると、篠井が『んっ』とわずかに喘ぐ。その声が初心で可愛いと思った。
慣れた様子で誘うくせに、キスには全然慣れてない。アンバランスで、もっと知りたくて、鳴かせたくて、夢中になった。
どうにか踏み止まれたのは、篠井が驚いたような顔をしたからだ。
ついその気になって、身体に触れてしまった。
篠井は短く声を上げ、困惑したような驚いたような顔をした。
そこで目覚めた。
やばすぎるだろ、俺!
危うく今度こそ抱くところだったじゃねーかっ!
しかし、腹が見えない上っ面だけの笑顔を見せて、俺と距離を取っている。
おかげで、いつも成されていた軽口の喧嘩なんかもなくなり、空気がすこぶるよそよそしい。
さらに、徹底的に俺と二人になるのを避けているため、終業後はさっさと帰り、朝も俺とかち合おうものなら、オフィスを出て行ってしまう。
なんなんだよ、篠井絹。
月曜のキスが悪かったのはわかってる。
だけど、誘ってきたのはおまえだろ?
そう。あれほど誓ったのに、俺は再び篠井とキスしてしまったのだ。
月曜の夜、二人きりのオフィス。
コケた篠井を助けたらキスされた。
『キスくらいで驚かないでください』
余裕たっぷりに言われて、どこかで高揚した。
キスしてもいい。そう許可されたことがたまらなく嬉しかった。
二度目のキスも文句なしに気持ちよかった。
口腔のイイところを舌で刺激すると、篠井が『んっ』とわずかに喘ぐ。その声が初心で可愛いと思った。
慣れた様子で誘うくせに、キスには全然慣れてない。アンバランスで、もっと知りたくて、鳴かせたくて、夢中になった。
どうにか踏み止まれたのは、篠井が驚いたような顔をしたからだ。
ついその気になって、身体に触れてしまった。
篠井は短く声を上げ、困惑したような驚いたような顔をした。
そこで目覚めた。
やばすぎるだろ、俺!
危うく今度こそ抱くところだったじゃねーかっ!