百瀬さんと堀先輩の恋愛事情
 


颯希に一緒に来てとしがみつくもお昼休みはご飯食べなきゃと断られる。


そうだ、そういえばこの子は大食いだった。あたしは食べ物に負けたのだ。ちくしょう。


このまま昼休みなんて来なければいいのに。そう思っている時に限って時間の流れは早いものだ。





「はーなーちゃーん」

「……なんですか」




ああ嫌だ。恐らく昨日の事なんだろうけど。なんて言われるのだろうか。


今ではにこにこ笑って此方にスキップしている堀先輩が怖い。裏がありそうで怖い。





そう、例えば1つ目。


『ねえ花ちゃん。昨日の事話したら、どうなるかわかってるよねえ?』とか。




2つ目。


『ねえ花ちゃん。昨日の事は忘れて!なんでもするから!ほらっこの通り!!』ジャパニーズ土下座とか。



3つ目。


『花ちゃん…実は俺、ずっと前から……』いや、これはないな。



……いやでも、裏庭って少女漫画とかではよくあるパターンだよね。突然の呼び出し、突然の告白。うへへ。



にやけそうになる顔を必死に堪え、1番と2番に対しての戦闘態勢に入る。と。





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