蕩けるくらいに抱き締めて(続き完結)
…次の日の朝。今日も、雪愛は出勤だった。
欠伸をしながら台所に行くと、先に起きた母が朝食を用意していた。
「…おはよう、お母さん」
「おはよう、雪愛…そうだ、今日は、お母さん特製のお弁当作ってるからね。持って行って食べて」
そう言って、満面の笑みを浮かべた母を見て、雪愛も嬉しそうに頷いた…でも、その笑顔は、一瞬で消える。
「…お母さん」
「…なぁに?」
「…顔色はかなり悪いみたいだけど、大丈夫?」
心配そうな顔で雪愛は母に問いかけた。
「…大丈夫よ。今朝も、気分良く起きたもの」
そう言って微笑む母だが、誰が見てもわかるほど、顔色は青白かった。
「…無理はしないでね。私の家族はお母さんだけなのよ?ねぇ、本当に、1度、うちの病院で検査を受けてよ」
「…もぅ、心配性ね、この子は。本当に大丈夫だって言ってるでしょう?近くの病院には時々行って、診てもらってるし、心配しないでね」
…雪愛は看護師だ。それなりに病気の知識はある。
「…お母さんに何かあったらどうするの‼︎」
雪愛の言葉に、母は微笑み、雪愛を抱き締めた。
「心配してくれて、ありがとう。でも、本当に大丈夫だから。何かあったら、直ぐに、貴女の病院に行くから」
…ね?という母の言葉に、雪愛は困ったような顔で頷いた。
欠伸をしながら台所に行くと、先に起きた母が朝食を用意していた。
「…おはよう、お母さん」
「おはよう、雪愛…そうだ、今日は、お母さん特製のお弁当作ってるからね。持って行って食べて」
そう言って、満面の笑みを浮かべた母を見て、雪愛も嬉しそうに頷いた…でも、その笑顔は、一瞬で消える。
「…お母さん」
「…なぁに?」
「…顔色はかなり悪いみたいだけど、大丈夫?」
心配そうな顔で雪愛は母に問いかけた。
「…大丈夫よ。今朝も、気分良く起きたもの」
そう言って微笑む母だが、誰が見てもわかるほど、顔色は青白かった。
「…無理はしないでね。私の家族はお母さんだけなのよ?ねぇ、本当に、1度、うちの病院で検査を受けてよ」
「…もぅ、心配性ね、この子は。本当に大丈夫だって言ってるでしょう?近くの病院には時々行って、診てもらってるし、心配しないでね」
…雪愛は看護師だ。それなりに病気の知識はある。
「…お母さんに何かあったらどうするの‼︎」
雪愛の言葉に、母は微笑み、雪愛を抱き締めた。
「心配してくれて、ありがとう。でも、本当に大丈夫だから。何かあったら、直ぐに、貴女の病院に行くから」
…ね?という母の言葉に、雪愛は困ったような顔で頷いた。