蕩けるくらいに抱き締めて(続き完結)
11.先生、奪還のお時間です
…もう、何もかもどうでもいい。
今の雪愛はもぬけの殻。ただ、仕事をしている間だけは、いつもの雪愛だった。
でも、病院から一歩外に出ると、魂が抜けたように、笑顔すらなくなって。
そんな雪愛の異変に、由紀が気づいた。
「…お疲れ様」
「…お疲れ様」
笑顔も無く、返事をする雪愛に、由紀は眉間にしわを寄せた。
「…今日は、雪愛のアパートに泊まるから」
そう言い切った由紀を見て、雪愛は困惑の表情。それでも由紀は知らん顔で、雪愛の手を取ると、アパートに向かって歩き出す。
アパートに着くと、雪愛をソファーに座らせ、勝手に冷蔵庫を開けると、せっせと料理を作っていく。
…気が付けば、テーブルの上は、料理で一杯になっていた。
「…由紀ちゃん、こんなにたくさん食べられないよ」
「何言ってるの⁈これくらい食べなきゃだめよ。雪愛、ご飯もまともに食べてないでしょ?痩せたよ?」
由紀の言葉に、雪愛はなんとも言えない顔をした。
「…ほら、とりあえず食べよ!」
由紀に促されるまま、雪愛はそれを食べた。
今の雪愛はもぬけの殻。ただ、仕事をしている間だけは、いつもの雪愛だった。
でも、病院から一歩外に出ると、魂が抜けたように、笑顔すらなくなって。
そんな雪愛の異変に、由紀が気づいた。
「…お疲れ様」
「…お疲れ様」
笑顔も無く、返事をする雪愛に、由紀は眉間にしわを寄せた。
「…今日は、雪愛のアパートに泊まるから」
そう言い切った由紀を見て、雪愛は困惑の表情。それでも由紀は知らん顔で、雪愛の手を取ると、アパートに向かって歩き出す。
アパートに着くと、雪愛をソファーに座らせ、勝手に冷蔵庫を開けると、せっせと料理を作っていく。
…気が付けば、テーブルの上は、料理で一杯になっていた。
「…由紀ちゃん、こんなにたくさん食べられないよ」
「何言ってるの⁈これくらい食べなきゃだめよ。雪愛、ご飯もまともに食べてないでしょ?痩せたよ?」
由紀の言葉に、雪愛はなんとも言えない顔をした。
「…ほら、とりあえず食べよ!」
由紀に促されるまま、雪愛はそれを食べた。