蕩けるくらいに抱き締めて(続き完結)
滞りなく、無事に結婚式を挙げた。

その後、写真を撮ってもらい、親族だけで、食事会をした。

「はぁ、やっぱり家が一番落ち着きますね」

ソファーに体を沈みこませ、雪愛が呟く。その横に腰掛けた蘇芳先生が、優しく雪愛を抱きしめる。

その温かさに、安心し、幸せな気持ちになり、目を閉じる雪愛。

「今日は、とても綺麗だった」
「…ありがとうございます」

「秀明さん…」
「…ん?」

雪愛は目を閉じたまま、蘇芳先生の体に自分の腕を回す。

「…これから、何があっても、ずっとずっと、こうやって、私を抱きしめていて」

「…あぁ、何があっても、一生、雪愛を離さない」
「…秀明さん、愛してます」

「…俺も、雪愛を愛してる」

二人は見つめ合い、蕩けるようなキスをして、今宵も抱き合う。

何が起きてももう、二人は決して離れる事はない。

…今後訪れるであろう困難も、幸福も、2人で手を取り合い、乗り越えていける。

蕩けるように抱きしめてくれたら…



end
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