蕩けるくらいに抱き締めて(続き完結)
坂本先生が来るまで、雪愛は、愛のオムツを替えたり、母乳をあげたり、やっと喫茶店に入る頃には、愛はスヤスヤと眠っていた。
「…お待たせしました」
坂本先生が喫茶店に来たのは、12時半を少し過ぎた頃。
「お疲れ様です」
そう言いながら微笑むと、坂本先生は安堵の表情を浮かべた。
「…院内で話すような話でもないので、すぐ近くのファミレスでもいいですか?」
「…そうですね、場所を変えましょう」
雪愛と坂本先生は、近くのファミレスに徒歩で移動した。
食事中は、あの話には触れず、食後のコーヒーを頼むと、坂本先生が話し始めた。
「…まさか、また、蘇芳先生に会うなんて思いもしませんでした。しかも、蘇芳先生の子供を取り上げるなんて、驚きましたよ」
「私も驚きました。蘇芳先生と坂本先生が知り合いだって知って…」
「…論文の事は、蘇芳さんが言った通りです。蘇芳先生の論文を盗んだのは私じゃありません」
「…それじゃあ、なぜ、違うって言わなかったんですか?」
「…犯人探しなんて、悪趣味な事は好きじゃありません。私が1人悪者になって済むなら、それでいいんです」
「…お待たせしました」
坂本先生が喫茶店に来たのは、12時半を少し過ぎた頃。
「お疲れ様です」
そう言いながら微笑むと、坂本先生は安堵の表情を浮かべた。
「…院内で話すような話でもないので、すぐ近くのファミレスでもいいですか?」
「…そうですね、場所を変えましょう」
雪愛と坂本先生は、近くのファミレスに徒歩で移動した。
食事中は、あの話には触れず、食後のコーヒーを頼むと、坂本先生が話し始めた。
「…まさか、また、蘇芳先生に会うなんて思いもしませんでした。しかも、蘇芳先生の子供を取り上げるなんて、驚きましたよ」
「私も驚きました。蘇芳先生と坂本先生が知り合いだって知って…」
「…論文の事は、蘇芳さんが言った通りです。蘇芳先生の論文を盗んだのは私じゃありません」
「…それじゃあ、なぜ、違うって言わなかったんですか?」
「…犯人探しなんて、悪趣味な事は好きじゃありません。私が1人悪者になって済むなら、それでいいんです」