蕩けるくらいに抱き締めて(続き完結)
…ダラダラと、家で準備を進め、夕方、ようやく病院に出勤した。
「あ、おはよ、雪愛ちゃん」
そう言ってくれたのは、今日一緒に夜勤をする榊勇気(さかきゆうき)(27)さん。
「おはようございます。よろしくお願いします」
「ん?今日はなんだかテンション低いね」
ズバリ指摘され、雪愛は苦笑いした。
「そ、そんな事ないですよ。…ぁ、それより、今日の当直の先生は誰ですか?」
話を逸らし溜息をつく雪愛。
「えっと、三条先生と…蘇芳先生」
「えっ⁈」
雪愛の驚きように、榊さんは怪訝な顔をした。
「どうかした?」
「…いえ、なんでもないです。…バイタル行ってきます」
榊さんの視線がイタイ雪愛は、バイタルセットを持つと、逃げるようにその場を後にした。
蘇芳先生は、きっと救急外来に缶詰だろうから、会う事なんてほとんどないだろう。雪愛は、自分に言い聞かせた。
「あ、おはよ、雪愛ちゃん」
そう言ってくれたのは、今日一緒に夜勤をする榊勇気(さかきゆうき)(27)さん。
「おはようございます。よろしくお願いします」
「ん?今日はなんだかテンション低いね」
ズバリ指摘され、雪愛は苦笑いした。
「そ、そんな事ないですよ。…ぁ、それより、今日の当直の先生は誰ですか?」
話を逸らし溜息をつく雪愛。
「えっと、三条先生と…蘇芳先生」
「えっ⁈」
雪愛の驚きように、榊さんは怪訝な顔をした。
「どうかした?」
「…いえ、なんでもないです。…バイタル行ってきます」
榊さんの視線がイタイ雪愛は、バイタルセットを持つと、逃げるようにその場を後にした。
蘇芳先生は、きっと救急外来に缶詰だろうから、会う事なんてほとんどないだろう。雪愛は、自分に言い聞かせた。