蕩けるくらいに抱き締めて(続き完結)
…持ち場に向かった雪愛は、早出の看護師に指示を仰ぎ、申し送りを聞きながら、点滴の準備をし、出来上がった点滴セットを持ち、順番に回っていく。
その作業中、たくさんの患者と話をするのだが、中には、痴呆の患者もいて、訳のわからない事を言う人もいる。
それでも、雪愛は、分け隔てなく、一人一人、親身になって話を聞くし、話の打ち切り方も上手い。
特に、痴呆患者の対応に困った時は、雪愛にヘルプを!なんて、看護師の中で合言葉になっているとか…
「…雪愛ちゃん、そろそろ手術室に連れて行こう」
由紀の言葉に頷いた雪愛。…奏太君のオペの時間が迫っていた。
奏太君の病室に行くと、奏太君のお母さんが、奏太君を優しく抱っこしていた。
「武田奏太君、そろそろ手術室に行きましょうか」
由紀の言葉に、奏太君は、身構えた。…まだまだ小さい奏太君。緊張するのも、無理はない。
「…お母さん、宜しかったら、そのまま抱っこで、手術室に行きますか?」
雪愛がお母さんに問いかける。
その作業中、たくさんの患者と話をするのだが、中には、痴呆の患者もいて、訳のわからない事を言う人もいる。
それでも、雪愛は、分け隔てなく、一人一人、親身になって話を聞くし、話の打ち切り方も上手い。
特に、痴呆患者の対応に困った時は、雪愛にヘルプを!なんて、看護師の中で合言葉になっているとか…
「…雪愛ちゃん、そろそろ手術室に連れて行こう」
由紀の言葉に頷いた雪愛。…奏太君のオペの時間が迫っていた。
奏太君の病室に行くと、奏太君のお母さんが、奏太君を優しく抱っこしていた。
「武田奏太君、そろそろ手術室に行きましょうか」
由紀の言葉に、奏太君は、身構えた。…まだまだ小さい奏太君。緊張するのも、無理はない。
「…お母さん、宜しかったら、そのまま抱っこで、手術室に行きますか?」
雪愛がお母さんに問いかける。